はじめに
液晶タッチモニタ WACOM Cintiq 27qhd touch をベースとしたユーザインターフェースが,とても機能的で使いやすいので気に入っています。デスクツアーとしてご紹介します。
ユーザインターフェースの構成
液晶タッチモニタがベース
液晶タッチモニタ WACOM Cintiq 27qhd touch がベースになっています。27インチと画面が大きいことや外枠(黒い部分)スペースも広いため,小物を載せて作業机のように使えます。
リストレスト(ロング)
ELECOMリストレスト(幅30cm,奥行6cm)を下図のように追加します。このリストレストは液晶モニタ外枠下部にジャストフィットします。タッチエリアに干渉しないサイズの製品は,ネットで探しな中ではこれしか見つかりませんでした。これがないと,液晶タッチモニタの硬い表面に直接手首が触れることになり,長時間使用すると手首が痛くなります。リストレストのおかげで手首にかかる負担を大幅に軽減できます。
リモコンとペン(付属品)
液晶タッチモニタ WACOM Cintiq 27qhd touch に付属のリモコンとペンを追加します。ワイヤスレであるためそれぞれの配置を入れ替えることができ,とても使いやすいです。また,リモコンやペン立ては磁力により外枠部分にくっつくため(吸着力,微弱な力です),緩やかな傾斜で滑り落ちることは少ないです。裏側にホコリが溜まると摩擦力が低下してずり落ちてくることがありますが,濡れティッシュや画面クリーナなどで裏面のホコリを除去すればグリップ力は回復します。
ワイヤレストラックボール
Kensington Pro Fit Ergo Vertical ワイヤレストラックボールを下図のように追加します。液晶モニタの外枠右側スペースに,このトラックボールはジャストフィットします。タッチ領域にはみ出すようなことはありません。しかも,親指を動かすだけでカーソルを操作できるため,これ以上の操作スペースを必要としません。液晶タッチモニタとこのトラックボールの組み合わせは最強です。以前は液晶タッチモニタ右側の机のマウスパッドを敷いて汎用マウスを使用していましたが,モニタのサイズが大きくなればなるほどマウスの位置が遠く不便に感じられるようになりました。このトラックボールは液晶タッチモニタの外枠にぴったり収まるため近くに設置することができ,快適な作業環境を実現することに大きく貢献しています。
キーボード追加
ELECOMワイヤレスBluetoothウルトラスリムキーボードを下図のように追加します。キーボードが薄くコンパクトなので液晶画面の上において作業できます。Windows内蔵タッチキーボードアプリと同じくらいの大きさです。しかし,このキーボードの裏側はプラスチックでできていて真っ平らなのでグリップ力がありません。そこで,ホームセンターで売られているゴムシールを貼り付けてグリップを確保し使っています。これで,使用中にキーボードが動くことはありませんし,液晶モニタの画面を傷つけることもありません。
一方で,液晶タッチモニタ画面をフルに使いたい場合は,キーボードが邪魔になります。そこで,ダイソーで購入したタブレットスタンドを支えとすることで,キーボードを液晶タッチモニタ上部の外枠に配置できました。簡単に高さを調整できることや安価なこと,使わない場合でも視界を遮らないことなどを考え,金属ワイヤーで作られた支持部品を探していました。この要求にマッチしたのが,ダイソーの製品でした。
液晶タッチモニタのUSBポート
Realtek Bluetooth 5.0 Adapter を下図のように液晶タッチモニタ右側面のUSBポートに追加します。これでトラックボールやキーボードとBluetoothで接続できます。また,リモコンを充電するために液晶タッチモニタ左側面のUSBポートにケーブルを接続します。液晶タッチモニタの両側に各2個づつUSBポートが有るため,他にもUSB機器,例えばヘッドセットやスマートフォンなどを接続することができます。
リストレスト(ショート)とヘッドセット
リモコンとトラックボールの下にリストレスト(ショート,幅8cm)を下図のように配置します。このリストレストが液晶タッチモニタの外枠にジャストフィットする上に,手首の疲労軽減効果が絶大です。特に60°に傾けられたトラックボールとリストレスト(ショート)の組み合わせは最強です。長時間の入力作業が本当に楽になりました。ぜひ試してみてください。さらに左側面のUSBポートに PLANTRONICS Bluetooth ワイヤレスヘッドセット Voyager Legend を追加して完成です。
おわりに
液晶タッチモニタ WACOM Cintiq 27qhd touch をベースとしたユーザインターフェースを紹介してきました。大きな液晶タッチモニタ画面を活かしながら外枠のスペースに必要かつコンパクトな機材をチョイスして配置することにより,機能的かつ省スペースなユーザインターフェースを構築できました。このユーザインターフェースは,電子化された資料のチェックやWeb会議でのプレゼンテーションなどで大活躍しています。
これからもクラウド技術を活用した業務スタイルが増加することになりますが,クラウドデータと人間とを繋ぐ機器,すなわち電子化された情報を覗き見て・操作する電子機器がますます重要になると思います。個人的には,リモートワークでも使えるように機能性を維持しつつもっとコンパクトになればと願っています。